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大連と旅順・三日間の旅


日時:2001:平成14年2月18日(月)〜2月20日(水)2泊3日

旅たち前


■実は1月14日に行くはずだったのに
ビザも取得していたし、せっかく日露戦争当時の事をインターネットで調べたり、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み直したりして、勢い 込んでいたので、このまま行かずに終わるわけには行かず、再度同じツアーを兄に申し込みしてもらい実現する事になった。

下記に当時の思いを「たわごと日記」に書いていたので、そのまま引用する。


2002.1月13日(日)

■明日の今頃は大連だ
明日の今頃(PM8:15)は大連のホテルだろう。
たった3日の旅行なので何も持って行く物も無く、まだ用意も終わっていない。今日、明日持ってゆく使い捨てカメラ「写ルンです」を買 った。フラッシュもたけて、39枚撮り990円であった・・・安いなあと思う。カメラは前回の上海旅行でタクシーの中に置き忘れ、無 くなった。まだ家に違うのが有るけど、使い捨てが小さくて良い。


2002.1月15日(火)

■北京日帰り・・・飛行機の中だけの旅行??
今頃は、203高地の観光に行っているはずだった私が自宅でいつものパソコンの前に座っている。 確かに昨日14日(月)、午前5:30に起床して、6時44分西明石発の快速に乗り、三宮に行った。そして、7:30発、関空8:3 5着のリムジンバスに乗ろうとバス停に向かったら、タクシーの運転手に呼び止められ、「これから、関空に客を迎えに行く、2000円 でどうですか?・・・もう一人、来れば直ぐ行きますから・・」と声を掛けられ、そのタクシーに乗った。

リムジンバスは1,800円、タクシーで2,000円、そして、もう一人客をひらいタクシーは出発した。 タクシーの運転手は、関空に着くまで、出張でプサンに行くという、もう一人の会社員相手にしゃべりまくっていた。その話を横で聞きなが ら・・おかげで、8時頃、関空に早すぎる時間につき8:45分の集合時間までぶらぶらと待っていた、時間どおり兄が来て、手続きをし、 また搭乗時間までの長い時間をイスに座って、旅先の戦跡の話しに思いをめぐらしながら待っていた。

話し込んでいたら、長い時間もあっという間に経ち、全日空だから日本人のスチュワーデスばかりの飛行機に乗り込み、ほぼ定刻の11時 前に飛び立った。2時間ばかりのフライトも、それなりに過ごし、大連の上空近くに来た時に、機長から「ただいま大連空港は霧が深く着 陸が出来ませんので、当機はこのまま北京首都空港に向かい、その後大連の天候の様子を見て折り返します」とのようなアナウンスがあり、 そのまま北京に向かった。

■大連から北京まで、1時間くらいのフライトである。
兄と「これは、このまま北京に行って、待機して戻ってきてたら、今日の観光はできないやろな・・・」と話しながら。 あ〜あ・・・「思いもよらず・・北京に来てしまった」のだった。

全体は全く分からないが、だだっ広い飛行場に着陸し、飛行機は給油場所に停止し給油を始めた。
そこは、ターミナルビルから程遠く、機内放送は「機内でお待ちください、外には出ることは出来ません・・・」とのつれない言葉だ った。2時間ほどびくとも動かない機中で時を過ごした。小さな窓からは、分厚そうな防寒ジャンパーを来た作業員の姿が見えているだけ でこれでも北京に来たといえるのだろうか・・・ハハハ、とても言えん

でもでも、まだまだ大連の明日の旅を夢見、待っていた。
そしてやっと有った機長からの放送は「大連は今も霧が深く着陸出来る状態ではありませんが、当機はこの後、大連に向かい、天候が回復 すれば大連に着陸します。しかし、状況が変わらなければそのまま関空に戻ります・・・ご了承ください。」とのアナウンスだった。 しかし、その話し振りは、とても回復する見込みは無く・・・このまま関空に戻る公算が大である・・と言うような感じだった。

北京首都空港を窓から見る

■もう私の心は、半ば諦めていた。
大連の上空に着いても、下降せず、窓の外は雲海がびっしりと隙間無く広がっているだけで、ふわふわした雲もピクリとも動きが無いのが 不思議であった。まあ、客を納得させる為にか、予定通り10分ほど大連上空を旋回し、霧の状況が変わらないことで、あっけなく進路は 関空へ・・日本時間17時45分の事である。10時50分頃に乗り込み、すでに機中の人となって7時間あまりの時間が経過していた。

その時は、機内でもすでにみんなは諦めていたようで・・・声も出ず
近くの座っていたおっちゃんが「酒でも飲んどかなしゃあないな・・・」とぼやいていたくらいである。
私たちの会話
「こんなこと誰しも一生に1回あるかなしやろ、戻ったら、どんな対応するのかな・・明日、改めて出発なのか?」
「日にちを変てもらう人や、いろんな選択肢を用意してるのかな?とりあえずお金を返して、はいお終いが、旅行社には一番楽やろな・・」
・・・等等、関空に戻った後の対応をいろいろ詮索しながら、推理を楽しんでいた。

「あ〜あ、こんな事やったら北京で降ろしてくれたら良いのに、どこででも泊まって北京観光で良かったのに」と私は思ったが
着いた、飛行機の中での北京日帰り空の旅がやっと終了。9時間有ればどこまで行けたんだろう
出口にはJTB旅物語のスタッフが同行であったはずの人たちに説明を始めていた。20人のメンバーとの初のご対面である・・・全然今 まで知らなかったが、見れば私たちの周囲の座席に座っていた人たちであった。

■結論はあっけなく
「この旅は、これで中止とさせて頂きます。旅行費は全額振込みで返金させて頂きます。このツアーを再度ご希望の方は、新たに申し込んでく ださい。」と言うことであった。そこで、帰りの航空券と行きの航空券の半券、そして空港利用税の領収カード、パスポートを渡し、空港 利用税は現金で払い戻してくれるという事であった。
利用者からの質問
「ここまでの交通費はどうなるの」・・・「負担できません」
「この旅の為に入った保険はどうなるの」・・・「検討します」
「ビザの取得費用はどうなるの」・・・「検討します」
とにかく検討しますというのは、今後電話で個別に応対するという事で、夜もすでに遅く、順次パスポートと利用税を返してもらって解散と なった。夜の8時20頃の事である。

関空についた飛行機の中で・・疲れた旅の終わり

■驚かしてやる為に
家族は私が大連にいると思っている。
兄と空港で別れ、8時35分発のリムジンバスで三ノ宮へ、9時半頃三ノ宮の駅近くで携帯で家に電話をかけた。

私:「今、大連のホテルや、めっちゃ寒いわ、外は雪で真っ白・・・今日、何かあった??」
妻:「なんやあ・・仕事場の電話へ掛けてきて・・ほんまあ、こっちは・・・やった。」
私:「そうか、そんな事があったのか・・明日行くのや」
妻:「お兄さんは、そこに居るの、家に電話したのかなあ、まだ知らないのやろ」
私:「まだ掛けていないから・・・今、ちょっと出て行っているから・・帰ってきたら直ぐ電話するように言う」

もちろん家内は疑う由も無く・・・自宅へ掛けると、電話番号が出るので仕事場の電話に掛けた。
そして、JRのガラガラの普通車に乗り、今度は暇つぶしに京都の二男にメールを送る。

私:「大連が霧が深くて、北京空港に降りて待機して、また大連に引き返したけど、やっぱり降りれず、戻ってきた、疲れた」
直:「最悪の展開やな。う〜ん」
私:「まだお母さんには知らせていない、さっき大連からやと電話した」
直:「克にメール送るとこやったわ・・」
私:「また、家の近くで電話して、それから帰るつもり、びっくりするやろ」
直:「帰ったら教えてな、パソコンでメール確認した後でいいわ」

ぎこちなく携帯でメールをやり取りしていたら、あっという間に西明石に着いた。
自宅近くまで来た時に、携帯を取り出し、また家の仕事場へ電話を掛けた。

私:「兄貴が、出て行ったまま、まだ帰ってこない、こんな寒い中どこ行ったのか?ちょっと探してくるから・・」
妻:「凍えてしまうのとちゃう・・・」
私:「心配やからちょっと見てくる、あれ、誰か家に来てるんとちゃうか?チャイムの音が聞こえるで・・」
この時は、すぐ家の近くだった。
妻:「誰も着てないよ、テレビが掛かってるだけやから・・・」
私:「そうか・・・じゃあとにかく今から行ってくるから・・じゃあな」

そして、10秒後に玄関に付き・・・私はおもむろに玄関のチャイムを鳴らした。
ピンポン・ピンポン

「ハーイ・・・」とドアが開いた。
私:「ただいま」
妻:「・・・・・・・・え???」

ひっくりかえりもせず、ぎゃあーと言う叫び声も無く・・
家内は、一瞬何がなんだかピンと来なかったのだろう・・・
家に入って、居間の隣の部屋でテレビを見て、何も知らない三男に、突然ふすまを開けて私が「ただいま」とでかい声で言ったら。
三男は家内より、倍くらいびっくりした様子で振り向いて、目が点になり「唖然」として声も無かった・・・・ハハハ、ざまあ見ろ!驚い たやろ・・・・そして、しばらくしてからやっと三男は言葉を発した「どないしたん???」・・ハハハ

一生に一度あるかななしかの経験をさせてもらったぞ!万歳!
北京日帰りだ!ハハハ、悔しかったらやってみろ!ちょっとやそっとでは出来んぞ・・
大連に行ってやるぞ!

(北京日帰り旅行、終わり)

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